2009年10月26日月曜日

空援隊を「知ってしまった」ということ

気迫で実現したご遺骨の帰還:野口 健(アルピニスト)(1)

アルピニストの野口健さんが日本に帰還できていないご遺骨を収集する活動をなさっていることは知っていたが、これほど過酷なものとは知らなかった。というか、活動をしてらっしゃることは知っていても、それがどれほど根気も、精神力も、資金も、政治的な交渉も必要なしんどい活動なのか、その実態を全く知らなかった。登山家なのになんでそのような活動をされてるんだろう、と素朴に疑問に思っていた程度だった。

でも彼の記事を読むと、彼がこの活動を行う決意や衝動のようなものを知ることが出来る。大仰な大義を振りかざすのはなく、正直な言葉で淡々と、しかし力強く。

一番印象に残ったのは彼がなぜこの活動を続けるのかという問に対する答えの部分。


日々いろんな情報や人や出来事に出会う。中には、自分が何か出来ることはないか、考えこんでしまうものもある。でも「知ってしまって」おきながら、自分の背中にはまだそれが背負えないだろうという結論にいたることが多く、罪悪感を感じる時も。

いっそ、知らなければよかったと思ったり、知ることを怖がって新しいものに出会うことを避けようとしたりも。

知ってしまったそのことに正面から向き合い格闘している彼の姿はすごいですね。尊敬します。

自分も彼の活動を知って、何かできることはないか考えて、空援隊に寄付をしました。これからも定期的に行うつもりです。
三菱東京UFJ銀行 京都支店  普通口座 6816051  口座名 トクヒ)クウエンタイ


いろんなものを背負える人間になりたいなぁ~~~!!!!

2 件のコメント:

  1. 「知ることは背負うこと」本当に重い言葉だと思います。

    自分も含め,国もマスコミもほとんど無関心だった。せめて寄付しようと思います。

    しかし,活動をはじめてから霊現象のようなものがたくさん起きたという話ですが,これはなぜなんでしょう。

    英霊たちは帰りたくないのだろうか・・・

    それとも逆だろうか。もっと世の中広く知らしめてくれ!ということなのだろうか・・・

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  2. どちらかというと後者ではないのでしょうか。
    悲しさ、悔しさとか、自分達の情念を理解してくれる人が来てくれた!という亡き霊の思いがグワっと彼に向かって押し寄せたのではないかと。

    悲しいことです。

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