2011年10月29日土曜日

iPod nano(第6世代)を購入。画面が小さくても歌詞が十分見えることに驚いた。

iPod nano 第6世代 16GB を購入した。
  • 腕時計として身につけられること
  • Nike+でワークアウトができること
  • 音楽が聞けること
が主なお目当て。

Apple製品はいつも開ける瞬間から魅せてくれる。
iPod nanoでは、ショートケーキのように、外側のラップを外すことから「開ける」儀式が始まった。


手のひらにすっぽり収まるサイズで、とても小さい正にnano。


蓋を開けてnanoを取り出すと、小さく折り畳まれた「はじめに」という冊子が。


「はじめに」も取り出すと、USBケーブルやイヤホンが、これもまた小さく折り畳まれて入っていた。スペースに、微塵も無駄がない。


基本的には左右フリックが主な操作法だが、2本指で回すと画面を回転できる。腕時計にして腕につける時に必要。


音楽再生には画面が3つある。まずは再生画面。


右にフリックすると、ボリュームコントロール画面。


さらに右にフリックすると、歌詞画面になる。


画面が小さくても歌詞が十分見えるのには驚いた!w(゚o゚)w

2011年10月20日木曜日

何でこのサービスをつくろうと思ったのか、開発者の生の声を聞くことは楽しい

Facebook開発者イベント「f8」でローンチパートナーとして発表されたクックパッドさん。
技術部長の井原正博氏へのインタビューが@ITに掲載されていた。

とても印象的だったのは、クックパッドがやりたいことは何なのか、彼がまっすぐに語っていたこと。

・・・Open Graphを使って、毎日の食卓を楽しく便利にするというクックパッドの本来の目的が、少しでも前に進むのならいいな・・・

・・・技術の進化は、あまり重要ではありません。重要なのは、「その技術によって、どれくらい生活が楽しく、豊かになるか」です。・・・

・・・「あの時代に、こんな料理を作っていたんだ」という思い出を俯瞰できる。これはクックパッドがやりたいことだったんです。人生の中でキーになる「料理」を表現し、それによって自分のアイデンティティを確認するということはやっていきたいです。・・・

料理をキーに自分のアイデンティティを確認する、そのようなビジョンを持っていらっしゃったことを初めて知った。

クックパッドを単に便利なレシピサイトとしか思っていなかったので、「アイデンティティ」という言葉まで出てくることに正直驚いた。

そういえば、スタジオジブリの宮崎駿監督は、NHKドキュメンタリーの「人間は何を食べてきたか」にとても感銘を受けたと仰っていた。食をたどっていくと人間が生きてきた歴史がリアリティを持って感じられるのかもしれない。思えば、ジブリ映画にはいつも印象に残る食事シーンがある。


何でこのソフトを、サービスを、つくろうと思ったのか、青臭い話になるのかもしれないが、開発者の生の声に触れたいと、最近益々思うようになった。

○○ができる。○○が便利。○○するのが楽。

ソフトウエアの品質として、機能性や使用性は大事だが、なんだかそういう手垢のついた売り言葉に慣れすぎて、飽きてしまった。

作り手の心の奥にある言葉が、もっと前に出てきてもいい。

そう感じているユーザーも、増えているんじゃないかな。

FacebookのOpen Graph新コンセプト「USER + ACTION + OBJECT」。人生をプログラマブルにする究極のシンプルワードだ。

FacebookのOpen Graphのコンセプトが刷新されている。

Open Graph Beta - Facebook開発者


これまでは

「USER + "like" + 何か(ページタイトルやURL)」

だったが、それが

「USER + ACTION + OBJECT」

と、定義された。


つまり、likeだけでなく、多様なACTIONが使えるようにり、あわせて目的語も自由に指定できるようになった。ランニングアプリだったら、「run(走る) + routes, marathons(ルートやマラソン)」、レシピアプリだったら「cook(料理する) + recipe, menu(レシピ、メニュー)」と組み合わせられる。


どのように定義できるのか、開発者サイトのチュートリアルにまとめられている。それが面白い。

Step 3: Define initial action, object, and aggregation in the Dev App

ACTIONの定義では、「Past Tense(過去形)」「Present Tense(現在進行形)」「Plural Tense(複数の現在進行形)」まで定義可能で、例えばノーマルバージョンの「cook」だけでなく、過去形は「cooked」、現在進行形は「is cooking」、私と友達は「are cooking」と、細かな表現まで定義できる。

OBJECTも、単数形「a recipe」や複数形「recipes」まで定義できる。

人間が入力していないプログラムで生成されたメッセージでも、ここまでできたら、そうそう不自然な文章にならないのでは?


人間の活動は、煎じ詰めれば全て「I did something.」で表現できる。

Facebookの新しいOpen Graphの、究極に簡略化された表現を使って、多くの人の日々の活動が益々Facebookへ流れ込んでいくだろう。そのデータの集まりは、まるで8億人の人生の塊みたいだ。

Facebookへ接続するアプリを作るときには、Open Graphを試してみよう。

2011年10月19日水曜日

Android 4.0 (Ice Cream Sandwich) 発表。新機能ザクザク。でもなぜだろう「熱」を感じないんだなあ。

Android 4.0(Ice Cream Sandwich) を搭載した「Galaxy Nexus」の発表が、香港で行われた。

デベロッパーサイトに掲載されたリリースノート詳細。
Android 4.0 Platform Highlights | Android Developers

重要なのは、スマートフォン用2.x系とタブレット用3.x系と別れていたOSがマージされ、4.x系となったこと。物理ボタンが無くてもスクリーン上のタッチ操作で全てコントロールできるように、3.x系で導入されたソフトウエアボタンが継承されている。


画面下には「戻る」「ホーム」「履歴」が表示される。


履歴はサムネイルでリスト表示されるので分かりやすい。

履歴はアプリだけでなく、通知など他の標準アプリでも使われる。不要な履歴はサムネールを左右にスワイプして消せる。


以下、主な機能をざっと挙げてみる。


ソーシャル、共有系
  • 「People」アプリでソーシャル強化
ソーシャルグループや連絡先が統合され、システム全体でアクセスできるようになった。例えば、Gmailでメールアドレスに表示されている人物の顔をタップすると、TwitterやFacebook、SMS、通話など、その人物に接続可能な全てのサービス一覧が表示される。

「People」アプリでは、プロフィール画像、電話番号、住所、現在のステータス、その他ソーシャルネットワークへ接続できるボタンを搭載。ユーザー自身の連絡先は「Me」プロファイルに保存され、アプリなどで簡単に共有できる。


  • NFCを使った「Android Beam」
Android 4.0端末同士を背中合わせにくっつけて画面をタップすると、一方の端末が持つデータを転送、共有できる。Webページや地図の場所、連絡先、音楽、動画、アプリ(Android MarketのURL)など。

データを転送すべきアプリが存在しなかった場合は、自動的にAndroid Marketを開いてダウンロードすべきアプリを表示する。

  • Wi-Fi Directに対応
インターネットに繋がっていなくても端末間で写真や動画など各種データを送受信できるようになった。


カメラ系
  • 顔認識に対応した
  • タップして焦点を合わせられるようになった
  • 動画撮影時にスムーズにズームできるようになった
  • 簡単にパノラマ撮影ができるようになった
  • 連続撮影ができるようになった
  • フォトギャラリーアプリにトリミングや回転、赤目処理などの編集機能などが追加された


ホーム画面系
  • ウィジェットがリサイズできるようになった
  • アプリやショートカットのアイコン同士をドラッグアンドドロップで重ねてフォルダとしてグループ化できるようになった
  • ホーム画面のシステムバーに「お気に入りトレイ」が追加された
お気に入りトレイにはフォルダも追加可能。ホーム画面をスクロールさせても画面下に常駐するので解像度の低い端末でもよく使うアプリなどに楽にアクセスできる。


ロック画面系
  • 右へスワイプでロック解除、左へスワイプでカメラ起動ができるようになった
  • 顔認識技術を使ってロックが解除できるようになった
  • ロックを解除せずに通知情報をプルダウンして表示できるようになった


ブラウザ系
  • ウェブページのタブ切り替えが縦一列に大きく表示されるようになった
  • PC版のGoogle Chromeのブックマークと同期するようになった
  • ページを保存しておいてオフラインで閲覧できるようになった
  • サイトごとにモバイル版とPC版のどちらを表示するかを指定できるようになった


英語版オンリー
  • 入力した単語をスペルチェックできるようになった
  • 間違いの訂正候補を表示するようになった
  • 音声によるテキスト入力ができるようになり、長文も息継ぎしながら入力できるようになった


その他
  • 高解像度スクリーン向けにデザインされた新しいフォントを作った
  • スクリーンキャプチャがOSレベルで標準で可能になった
  • プリインストールアプリを無効化できるようになった
  • Health Device Profile(HDP)プロファイルをサポートした
  • フィットネス機器や医療機器でHDPに対応したものがあれば連携して利用できるようになった。
  • アプリがネットワークを介してやり取りしているデータ使用量を計測できるようになった
  • 場合によっては使用量にリミットをかけたり、事前に警告メッセージを表示するなど管理可能。データ定額が廃止されはじめているアメリカでは必需品かも。
  • パフォーマンスの向上
  • 同一のハードウェア上でAndroid 2.3と比較した場合、V8ベンチマークでは220%以上、SunSpider 9.1のJavaScriptベンチマークでは35%以上向上した。


以上。
個人的には、 Chromeのブックマーク同期、スクリーンキャプチャの標準サポート、プリインストールアプリの無効化などが便利そうだな、と。


でもね、このように機能が目白押しなのだが、それらがいかに私たちのデジタルライフスタイルを変えるのか、という提案が、ない。「オー」とか「ワクワク」を感じないんだなあ。


ちなみに、Galaxy Nexusの紹介映像「Introducing Galaxy Nexus. Simple, beautiful, beyond smart」




対照的に、iOS5の紹介映像、大阪弁バージョン。オリジナルはアップルのサイトで見られる。



開発者の顔が見える。しかも自信満々で時に笑顔。

こういった作り手の「熱」のようなものが、ユーザーやデベロッパーの想像力をかきたてて、「オー」って思わせたり、ワクワクさせたりするんだろう。

自分も一人の作り手として、いかに伝えるか、ということの重要性を最近ひしひしと感じる。

2011年10月15日土曜日

ノー!というべきかやはりというべきか、Google Buzzサービス終了

Google+がリリースされて以来、ほとんど動きが止まっていたBuzz。
今日、Google Official Blogで、正式にサービス終了がアナウンスされた。

Official Google Blog: A fall sweep

タイトルが、「秋の大掃除」というところが、なんとも(^^;)

しかもBuzzは、あと数週間で終了というスピード感。同様に終了がアナウンスされた他のサービスは、来年1月中旬までと、ある程度余裕を持ってあるのだが。

BuzzはAPIは制限が緩くて使いやすかったんだけどなあ。
これからはGoogle+へ移行ですね。


最近発表されたGoogleの第3四半期の決算では、市場予想を上回る利益と売上高だった。要因として、コスト管理が行なわれ、支出がうまくコントロールされている事が挙げられていた。

米グーグル第3四半期決算は予想上回る、広告収入やコスト管理寄与 (ロイター) - Yahoo!ニュース

ラリーは今、広げすぎたGoogleの各種サービスの、選択と集中の真っ最中なのだろう。

シュミット氏がCEOを退いて、ラリーが開発者ではなく経営者としてガバナンスできるのか少し心配していたが、ラリーは結果を出しているようだ。すごいなあ。